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🩵（連載シリーズ）５　　　　　　　　　　　なぜ、特養は「介護の最後の砦」なのか　　　　　　　　　　　　　～社会福祉法人が支える“安心と信頼の住まい”～

当協会からのご案内 2025/12/11

【第5回】「終の棲家」としての特養

人生の最後をどこで迎えるか。
それは誰にとっても大切なテーマです。
特別養護老人ホーム（特養）は、単なる「介護の場」ではなく、
最期までその人らしく生きることを支える“終の棲家”です。

特養では、認知症が進行しても、寝たきりになっても、
原則として退去を求められることはありません。
住み慣れた環境で、顔なじみの職員に囲まれながら、
変わらない日常を続けられることが最大の安心です。

一方、民間施設やサ高住では、介護度が重くなると
「医療対応が難しい」「サービス対象外」となることも。
結果として、転居や再入居が必要になるケースも少なくありません。

“ここで一生を終えられる”という安心は、特養だからこそ実現できるのです。

特養では、入居者の状態変化に合わせて、
看護師や嘱託医が連携しながら看取り支援を行います。

最期の瞬間を「医療の場」ではなく、「暮らしの延長」として支える──
それが特養の理念です。

痛みや不安を和らげながら、穏やかに過ごせるように。
家族が後悔しないように寄り添う。
そうした温かいケアが、ご本人にもご家族にも大きな安心をもたらします。

特養では、介護がどれだけ必要になっても、
「できることは自分で」「できないことを支える」という考えが大切にされています。

食事、入浴、趣味、会話──
一人ひとりの「その人らしさ」を尊重し、日常の中に生きがいを見つけられるよう支援します。

「ただ過ごす」ではなく、「今日を楽しむ」暮らし。
それが、特養が目指す“生活の介護”です。

特養の看取り支援は、ご本人だけでなくご家族のための支援でもあります。

医療機関との連携、状態説明、意思確認などを丁寧に行い、
「どう見送るか」を一緒に考えながら進めていきます。

「最後までここで良かった」──
そう思える時間を、ご家族と共に創り上げる。
それが特養の看取りの姿勢です。

特養の強みは、「終身ケア」を支える制度と人の両方があること。

これらすべてが連動し、最後の一日まで変わらない安心を生み出しています。

特養は、単なる住まいではなく、
法律・制度・人の力で支えられた「公的な生活保障の仕組み」です。

そんな方にとって、特養は“最も確かな選択肢”。
人生の最終章を穏やかに、尊厳をもって過ごせる「最後の砦」なのです。

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